Mリーグ2020レギュラーシーズンは9日目。
今年も8チームが優勝を目指して、心・技・体を競います。
前回はカドカワサクラナイツが勝利。
内川選手が先制・中押しと、有利な試合運びで勝利しました。
それではMリーグ9日目の結果です。
Mリーグ結果 9日目(10月19日)
Mリーグ9日目の結果です。実況・解説は次のとおり。
カドカワサクラナイツの内川選手がプレイヤー解説。
著書にもなっている「手順」についての解説と、選手心理の洞察が楽しみです。
実況 : 小林未沙
解説 : 内川幸太郎
第1試合 東場
東場は、前回まで好調の赤坂ドリブンズの村上選手が、この試合でも好調ぶりをみせる。
同じくユーネクストパイレーツの小林選手も好調なアガリをみせます。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | パイレ | アベマ | ドリブ | 風林火 |
- | 選手名 | 小林 剛 | 松本 吉弘 | 村上 淳 | 滝沢 和典 |
- | 持ち点 | 25000 | 25000 | 25000 | 25000 |
東1 | ツモ 供託 リーチ | ▲4000 | ▲2000 ▲1000 | 8000 2000 ▲1000 | ▲2000 |
東2 | ツモ 供託 リーチ | 12000 1000 ▲1000 | ▲6000 | ▲3000 | ▲3000 |
東3 | ツモ | ▲4000 | ▲4000 | 12000 | ▲4000 |
東3-1 | 流局 リーチ | ▲1000 | 3000 ▲1000 | ▲1000 | ▲1000 |
東4-2 | ロン 本場 供託 | ▲9600 ▲600 | 9600 600 1000 | ||
東4-3 | ロン 本場 供託 リーチ | 8000 900 1000 ▲1000 | ▲8000 ▲900 | ||
南入 | 持ち点 | 28000 | 12700 | 42000 | 17300 |
東1局、開始早々、赤坂ドリブンズの村上選手と渋谷アベマズの松本選手がリーチで攻める。
村上選手がツモアガリで裏1のせて満貫に。好調の村上選手が先制点です。
東2局、ユーネクストパイレーツの小林選手が5巡目リーチから一発でツモアガリ。
メンタンピン一発ツモ、しかも裏2で跳満のアガリ。小林選手も好調ぶりをみせます。
一方、松本選手は親かぶりで苦しい序盤に。
東3局、この局は小林選手と村上選手がそれぞれテンパイしての勝負に。
村上選手はバラバラの手配から、チートイツの選択を丁寧に仕上げてのテンパイ。
そして地獄まちの發をツモって、ドラ2の4000オール。的確な選択で加点します。
東3局1本場、ここまで苦しい松本選手が先手をとってリーチ。
きれいな両面まちも、ツモアガリには至らず、ひとりテンパイで流局。
東4局2本場、EX風林火山の滝沢選手がチートイツドラ2のテンパイをダマテン。
これに松本選手が放銃、自然な選択が失点にとなる、逆風の展開が続きます。
滝沢選手は9600のアガリで2着争いに加わります。
東4局3本場、松本選手が逆風にあらがうように先制リーチ。
このリーチに親の滝沢選手が勝負手のイーシャンテンから放銃。
松本選手は満貫のアガリで勝負に参戦、南場にむかいます。
第1試合 南場
南場は、松本選手がラス目から連続アガリで一気にトップに突き抜ける。
南3局には3人リーチのぶつかり合い。どの選手も攻めの強さをみせつけます。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | パイレ | アベマ | ドリブ | 風林火 |
- | 選手名 | 小林 剛 | 松本 吉弘 | 村上 淳 | 滝沢 和典 |
- | 持ち点 | 28000 | 12700 | 42000 | 17300 |
南1 | ロン 供託 リーチ | 5200 1000 ▲1000 | ▲5200 | ||
南2 | ツモ 供託 リーチ | ▲6000 | 18000 1000 | ▲6000 | ▲6000 ▲1000 |
南2-1 | ツモ 本場 供託 リーチ | ▲4000 ▲100 ▲1000 | 12000 300 2000 ▲1000 | ▲4000 ▲100 | ▲4000 ▲100 |
南2-2 | ツモ 本場 | ▲2000 ▲200 | 6000 600 | ▲2000 ▲200 | ▲2000 ▲200 |
南2-3 | 流局 リーチ | ▲1500 | ▲1500 | 1500 | 1500 ▲1000 |
南3-4 | ツモ 本場 供託 リーチ | 12000 1200 4000 ▲1000 | ▲3000 ▲400 | ▲6000 ▲400 ▲1000 | ▲3000 ▲400 ▲1000 |
南4 | 流局 供託 リーチ | 3000 ▲1000 | ▲1000 1000 | ▲1000 | ▲1000 |
終了 | 持ち点 | 31400 | 51900 | 22800 | ▲6100 |
南1局、小林選手のテンパイと松本選手のリーチでふたりがテンパイ。
そこに白ドラ3の手が入っていた滝沢選手がまっすぐ振り抜き、松本選手のリーチに放銃。
松本選手はリーチ一発ドラの5200アガリ、連続アガリで3着浮上です。
南2局、ラス目の滝沢選手が先手をとってリーチ。
そこへ後から、松本選手がドラ単騎のチートイツをテンパイ。
これをスパッとツモった松本選手が赤1の6000オール。これでトップにたちました。
南2局1本場、親の松本選手が2巡目、小林選手が4巡目でリーチの激しい展開。
結果は松本選手のツモアガリ。4000オールでリードを広げます。
南2局2本場、松本選手がひと鳴きしてドラのカンチャンまちのテンパイ。
これをツモアガって2000オール、5連続のアガリで5万点以上稼ぎます。
南2局3本場、滝沢選手がドラ切りリーチ。このドラを村上選手がポン。
お互いに欲しい「白」をもちもちで、決着はつかず流局に。
南3局4本場、親の村上選手、滝沢選手、小林選手の順に3人リーチ。
この試合で一番のリーチ合戦は、小林選手がツモアガリ。
跳満の大きなアガリで、小林選手が2着に浮上します。
南4局、小林選手が先制リーチ。役なし1300点で2着をきめにいく。
親の滝沢選手はラス目なので全力でテンパイをとりにいく。
しかし滝沢選手はノーテンで流局。松本選手がトップを獲得しています。
第1試合 結果
第1試合は、松本選手がいったんは4000点をわりこむも、5連続アガリで一気にトップに。
南3局の3人リーチを制した小林選手が2着に入りました。
着順 | チーム名 | 選手名 | 獲得pt | チームpt |
---|---|---|---|---|
1着 | 渋谷アベマズ | 松本吉弘 | +71.9 | +104.0 |
2着 | ユーネクスト パイレーツ | 小林剛 | +11.4 | ▲92.0 |
3着 | 赤坂ドリブンズ | 村上淳 | ▲17.2 | +69.1 |
4着 | EX風林火山 | 滝沢和典 | ▲66.1 | +1.7 |
第2試合 東場
東場は、赤坂ドリブンズの園田選手が親の満貫で先行する展開。
他の選手もそれぞれが技を駆使して魅せてくれます。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | ドリブ | パイレ | 風林火 | アベマ |
- | 選手名 | 園田 賢 | 石橋 伸洋 | 滝沢 和典 | 白鳥 翔 |
- | 持ち点 | 25000 | 25000 | 25000 | 25000 |
東1 | ロン 供託 リーチ | 12000 1000 ▲1000 | ▲12000 | ||
東1-1 | ツモ 本場 供託 リーチ | 7800 300 1000 ▲1000 | ▲2600 ▲100 | ▲2600 ▲100 | ▲2600 ▲100 |
東1-2 | ツモ 本場 供託 リーチ | ▲2600 ▲200 | 5200 600 1000 ▲1000 | ▲1300 ▲200 | ▲1300 ▲200 |
東2 | 流局 リーチ | 1500 | 1500 ▲1000 | ▲1500 | ▲1500 |
東2-1 | ツモ | ▲300 ▲100 | ▲500 ▲100 | 1100 300 | ▲300 ▲100 |
東3 | 流局 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東3-1 | ツモ 本場 供託 リーチ | ▲3000 ▲100 | ▲3000 ▲100 | ▲6000 ▲100 | 12000 300 1000 ▲1000 |
東4 | ツモ | ▲4000 | ▲4000 | 16000 | ▲8000 |
南入 | 持ち点 | 36300 | 20900 | 19600 | 23200 |
東1局、赤坂ドリブンズの園田選手が先制の親リーチ。
これにテンパイしたEX風林火山の滝沢選手がリーチ宣言牌で一発放銃。
園田選手が好調なすべりだしをみせます。
東1局1本場、この局も親の園田選手が先制リーチ。
これをしっかりとツモアガって2600オール。連荘でスタートダッシュに成功します。
東1局2本場、ユーネクストパイレーツの石橋選手が4巡目リーチ。
他の選手に追いつかれる前に、石橋選手が5200のツモアガリに。
東2局、親の石橋選手が先制リーチ。赤五筒を切ってカン四筒まち。
黒五筒でなく、あえての赤五筒きりリーチで、解説席をざわつかせる。
結果は流局となったものの、石橋選手がクセのある選択を他の選手にみせつけます。
東2局1本場、きれいな手作りと高打点に定評がある滝沢選手が鳴いてしかける。
他の選手が警戒する中、滝沢選手の手は1000点の手。
これ滝沢選手がツモアガって300・500。滝沢選手が以外な一面をみせます。
東3局1本場、渋谷アベマズの白鳥選手が勝負手のリーチ。
これをツモってメンピンツモイーペーコードラ赤の3000・6000のアガリ。
白鳥選手が勝負手をものにして親をむかえます。
東4局、親の白鳥選手がふたつ鳴いてホンイツテンパイ。
そこに滝沢選手も、園田選手からポンしてテンパイをいれる。
結果は滝沢選手がド高めの4000・8000をツモアガリ。2着争いは混戦で南入です。
第2試合 南場
南場は、滝沢選手が高打点を連続でアガる。
それぞれの選手が持ち味を出して、見どころ
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | ドリブ | パイレ | 風林火 | アベマ |
- | 選手名 | 園田 賢 | 石橋 伸洋 | 滝沢 和典 | 白鳥 翔 |
- | 持ち点 | 36300 | 20900 | 19600 | 23200 |
南1 | ロン 供託 リーチ | 12000 1000 ▲1000 | ▲12000 | ||
南2 | ツモ | ▲4000 | ▲2000 | 8000 | ▲2000 |
南3 | ロン 供託 リーチ | ▲7700 | ▲1000 | 7700 2000 ▲1000 | |
南3-1 | ツモ 本場 供託 リーチ | ▲300 ▲100 | 1100 300 1000 | ▲500 ▲100 | ▲300 ▲100 ▲1000 |
南4 | ツモ | ▲500 | ▲500 | ▲500 | 1500 |
南4-1 | ロン 本場 供託 リーチ | ▲1600 ▲300 | ▲1000 | 1600 300 2000 | ▲1000 |
終了 | 持ち点 | 23800 | 16800 | 51100 | 8300 |
南1局、石橋選手と園田選手が鳴いてしかけて警戒を誘う。そこへ滝沢選手がリーチを打つ。
流局直前、鳴きしかけとリーチに囲まれ、手詰まった白鳥選手が放銃の結果に。
滝沢選手は2局連続で起死回生のアガリ、トップ争いに加わります。
南2局、滝沢選手がチートイツドラ2を静かにダマテン。
園田選手も負けじと鳴いてテンパイいれる。
しかし滝沢選手が2000・4000のツモアガリ。トップ逆転に成功します。
南3局、親の滝沢選手がカン四萬まちで先制リーチ。他3選手を威圧しにかかる。
そこにテンパイはいった3着の石橋選手、敢然と追っかけリーチ。
終盤、手詰まった園田選手が滝沢選手に放銃。滝沢選手は7700加点して連荘成功。
南3局1本場、終盤に石橋選手、白鳥選手、園田選手がパタパタとテンパイする。
白鳥選手がリーチを打つが、石橋選手がツモのみのアガリでひらりとかわしてオーラスへ。
南4局、白鳥選手が早しかけで500オール、連荘で次のチャンスを待ちます。
南4局1本場、親の白鳥選手が先制リーチ、さらに石橋選手が追っかけリーチ。
マッチレースの影で静かにテンパイしていた滝沢選手がアガリをさらう。
自らのアガリで決着をつけ、滝沢選手がトップを獲得しました。
第2試合 結果
第2試合、ラス目から4連続アガリの滝沢選手がトップを獲得。
それぞれの選手が技と持ち味をみせた見どころ満載の試合でした。
着順 | チーム名 | 選手名 | 獲得pt | チームpt |
---|---|---|---|---|
1着 | EX風林火山 | 滝沢和典 | +71.1 | +72.8 |
2着 | 赤坂ドリブンズ | 園田賢 | +3.8 | +72.9 |
3着 | ユーネクスト パイレーツ | 石橋伸洋 | ▲23.2 | ▲115.2 |
4着 | 渋谷アベマズ | 白鳥翔 | ▲51.7 | +52.3 |
Mリーグ成績 9日目(10月19日)
Mリーグ9日目、10月19日のチーム成績です。
順位 | チーム名 | チームpt | 前回比 | 試合数 |
---|---|---|---|---|
1位 | カドカワ サクラナイツ | +194.0 | - | 8 |
2位 | 赤坂ドリブンズ | +72.9 | ▲13.4 | 10 |
3位 | EX風林火山 | +72.8 | +5.0 | 10 |
4位 | 渋谷アベマズ | +52.3 | +20.2 | 10 |
5位 | セガサミー フェニックス | ▲17.4 | - | 8 |
6位 | チーム雷電 | ▲62.6 | - | 8 |
7位 | ユーネクスト パイレーツ | ▲115.2 | ▲11.8 | 10 |
8位 | コナミ 麻雀格闘倶楽部 | ▲196.8 | - | 8 |
本日は渋谷アベマズの勝利。
松本選手がラス目から一気にトップに駆け抜けました。
またEX風林火山の滝沢選手もラス目からトップに駆け抜ける展開。
2試合ともに、ハート・技・力と、見どころ満載の試合でした。
次回も熱戦が期待されます。楽しみですね。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。