麻雀プロの白鳥翔プロは若手の中でもメディア出演も多いトッププロのひとり。
その印象や実績などをお伝えします。
まず目をひくのはその奇抜な髪型、ときに着物のような衣装で登場して注目を集めることも。
見た目から視聴者を楽しませて、そして対局相手を驚かせることがよくあります。
タイトル戦優勝の実績もある実力者、解説では打牌選択をひとつひとつ細かく指摘。
これらの様子からも深い麻雀理論の持ち主とわかります。
麻雀プロリーグ「Mリーグ」では渋谷アベマスに所属。
チームメイトの多井隆晴プロを支え、松本吉弘プロ、日向藍子プロを引っ張る次男的存在です。
「自分はプレッシャーには強くない」とは白鳥プロ自身のことば。
しかし麻雀の内容でも麻雀以外でも、常にファンや視聴者を楽しませる麻雀プロのひとりです。
白鳥翔プロの印象は
容姿
白鳥プロの容姿でまず目につくのはその髪型。金髪に染めていることが多く、青色やピンクもことも。
髪型も立てたり流したりと変化が多く、とても若々しいです。
体格は映像で見た様子では、身長が高くもなく低くもなく細身中背という印象。
髪型は10代、それ以外は30代男性の見た目です。
放送される対局では奇抜な髪型で出場することもしばしば。
時にファッショナブルで奇抜すぎるヘアスタイルは、ファンから親しみを込めて「髪型は愚形」と言われるほど。
髪型が面白いからこその「髪型は愚形」という言葉。
しかし何かがマッチしない(?)印象が「愚形」という部分にあらわれてそうです。
対局時のドレスコードが許せばスーツ&ネクタイにこだわらず、ファッショナブルな服装での登場も多いです。
ヘアスタイルや服装などから全般的にオシャレな印象。
麻雀プロには珍しいタイプかもしれません。
雀風
白鳥プロの雀風はメンゼンもポンやチーの鳴きも状況に応じて使い分けるスタイル。
その両方を使い分けるスタイルから「麻雀ハイブリッド」のキャッチフレーズがついてます。
白鳥プロはタイトル獲得の経験もあり、トッププロが集まる対局での登場も多数。
トップクラスの実力を持つことは想像に固くありません。
対局相手の研究が深いことで知られ、対局相手に合わせて打ち方を変えるスタイルが特徴。
メンゼン主体と鳴き主体、相手に合わせて有利なほうを選択して細部まで気をつかう、丁寧な雀風です。
対局中は自分の打牌選択ひとつひとつにしっかり理由を求めるタイプ。
解説時にもそれが見られ、対局者の打牌をひとつひとつ丁寧に、理由を説明することが多くみられます。
絶好調のときには親の猛連荘や、相手の当たり牌をピタリと止める「ビタ止め」など、思いどおりに対局が進むことも。
その白鳥プロの独壇場は「翔(ショー)タイム」と呼ばれます。
白鳥プロは場の供託(リーチ棒・積み棒)を「貰い得」と考えて積極的に獲りにいくことで有名。
この供託狙いのスタイルには「供託泥棒」のキャッチフレーズもついてます。
白鳥プロ自身は「泥棒は人聞き悪いので『供託の貴公子』でお願いします」とのこと。
髪型と同様に、その雀風も話題性が抜群です。
魅力
白鳥プロの魅力のひとつはそのエンターテイナーなところ。
麻雀を勝負の楽しさだけでなく、髪型など見た目や解説などのトークからも、ファンを楽しませてくれます。
いつも楽しい面白い演出を心がけ、麻雀をより多くの人に見てもらう。
そのことを常に意識しているように感じられます。
エンターテイナーという点ではMリーグの渋谷アベマスでチームメンバーの多井隆晴プロ、松本吉弘プロとも感覚が合うようです。
渋谷アベマスはまさにエンターテインメント集団の様相を見せてます。
そしてYouTubeなど幅広く活動中の女流プロの日向藍子プロも渋谷アベマスに加入。
渋谷アベマスメンバーの、ファンを楽しませる活動はさらに加速しそうです。
またツイッターでもその楽しさは健在。
毎日のようにツイートがあり、近況を知ることができます。ファンの方はフォローおすすめです。
白鳥プロの麻雀の実力はトッププレイヤーの強さ。
麻雀ファンの注目度が非常に高いRTDリーグでは予選通過の常連。
また所属している日本プロ麻雀連盟リーグ戦ではA2リーグ所属。
以前に所属した最高峰のA1リーグへの復帰が期待されます。
髪型や服装だけでなく自虐ネタを交えてでもファンや視聴者を楽しませる姿勢が魅力。
その一方で狙った対局を勝つために手を尽くすストイックな面も持ち合わせてます。
そのことがわかるのがRTDリーグに備える白鳥プロのこのコメント。
「RTDは予選突破のため対局前日は絶対に他の仕事を入れず、対局日に備えた。それくらい準備をしていた」
白鳥プロの周囲に気をつかい、楽しませる姿勢とは違う一面が伺えます。
実は高学歴の持ち主で慶応大学卒。学歴でもソツがないです。
本も出版していて麻雀の戦術書ながら重版がかかってます。
麻雀の対局だけでなく、エンタメなど多方面に活躍。
白鳥プロは多彩な魅力をもつ麻雀プロのひとりです。
解説者
白鳥プロは解説者して積極的にコメントしていくタイプ。
実況との掛け合いで話が盛り上がることもよくあります。
対局中は出場者の一打一打の選択をしっかり理由を説明するスタイル。
その緻密な解説は細部までおよんで上級者レベルの話になることも。
その解説は深い麻雀理論に基づくので、理解すれば雀力が向上すること間違いありません。
また白鳥プロ自身のエピソードを冗談まじりに披露するのも面白いです。
特に麻雀プロとして先輩の佐々木寿人プロとエピソードは必見。
仲良しの先輩後輩のような雰囲気が感じられます。
白鳥プロはその雀風同様に、解説者としてもソツがなくて小回りが効くタイプ。
聴いて楽しく、麻雀の実践に役立つ話が聞けるのでおすすめです。
白鳥翔プロの実績は
獲得タイトル
- 第28期發王位
- 第24・25期麻雀マスターズ
- 第18回モンド杯
タイトル戦の優勝経験も複数。麻雀マスターズを獲得した麻雀プロは多くがその後も活躍してます。
ファンの注目度が高いRTDリーグではトッププロが集まる中、毎回予選を突破している実績もあります。
そして2020年にビッグタイトル發王位を獲得、実力に実績が追いついてきました。
白鳥プロのツイッターでもファンにタイトル獲得の報告をしてます。
Mリーグ
渋谷アベマスから第2巡指名を受けて、Mリーガーとして活躍中。
Mリーグ2018のレギュラーシーズンでは過去にないような絶不調。
個人成績は下位に停滞してました。
しかしファイナルシリーズでは復調。
対局中にアガリを連発する「翔(ショー)タイム」を見せる場面もあり、ファンを喜ばせました。
Mリーグ2019シーズンでは序盤から好調で個人成績1位を争うほどの成績を維持しています。
チームを引っぱる活躍でチーム優勝となるでしょうか。
シーズン | 所属チーム | チーム成績 | 個人成績 |
2018 | 渋谷アベマス | 3位 | ▲313.8pt(21位/21人) |
2019 | 渋谷アベマス | - | - |
RTDトーナメント
RTD2018はBLACK DIVISIONを勝ち抜け、準決勝では5位。
ファイナル進出はなりませんでした。しかしRTDトーナメント出場権は獲得しています。
白鳥プロはRTDトーナメント予選グループDに出場。
石橋伸洋プロの小四喜ツモアガリで親かぶりを受けるなど、苦しい展開。
しかし最後はすべりこみで3位通過をきめました。
次戦のクォーターファイナルBでは勝負どころでめくり合いに負ける厳しい状況。
倍満の失点などもあり、ジリ貧な展開へ。反撃に転じるも状況の打開までは至らず、4位敗退となりました。
しかし白鳥プロはRTDトーナメント全般とおして逆境が多かった中、できることをしっかりやり抜く姿勢が印象的な戦いぶりでした。
さいごに
トッププロの中で互角に渡り合う強さを持ち、ファンを楽しませるエンターテイナー。
その一方ストイックな一面も持ち合わせる麻雀プロ。
一風変わった髪型も多くの見ている人たちに楽しんでもらうため。
麻雀のプレイヤーでも解説者でも万能型、さらにトークが面白い。
いろいろな場面を安心して任せられるユーティリティプレイヤーです。
30代の若手麻雀プロの中ではメディア出演がトップクラスの多さ。
發王位も獲得してますます注目が集まります。麻雀界の将来を担う、要チェックの麻雀プロです。
麻雀を楽しんでもらえれば幸いです。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。