
麻雀プロの藤崎智プロはタイトル獲得多数のベテランプロのひとり。
先日、所属する自団体のリーグ戦「鳳凰位」のタイトルを獲得、しかもこれが2回目の獲得です。
その他にも「十段位」のタイトルを3回獲得など、ビッグタイトルを多く獲得している、麻雀プロの誰もが認める実力者です。
麻雀プロリーグ「Mリーグ」ではコナミ麻雀格闘倶楽部に所属。
2019シーズン序盤は控えめなスタートをきりましたが、だんだん実力を発揮して存在感をみせてます。
インタビューなどでのコメントは控えめ、しかし対局になると自分の仕事をしっかりとやり遂げる。
一見すると目立たない印象がありながら、その実力と結果で存在感をみせる麻雀プロです。
藤崎智プロの印象は
容姿
藤崎プロは年齢は50代前半。控えめな印象で、実際よりも小柄に見える見た目。
穏やかで会社員にいそうなタイプにも見えます。
見た目の印象と同様にインタビューでも控えめなコメントが多く、周囲の人々に気をつかうイメージです。
周囲の人たちに混ざると存在感が薄く感じることもありますが、行動で存在感を示すタイプ。
対局中も気配を消し、そこから突然アガリをきめて相手や解説陣を驚かせることもしばしば。
その存在感を消して忍ぶ印象から「麻雀忍者」のキャッチフレーズで呼ばれます。
控えめな印象とは逆に、勝負では黙々と自分のすべきことをする仕事人。
控えめでも仕事はきっちり、まさに藤崎プロの麻雀にぴったりのキャッチフレーズです。
雀風
藤崎プロの雀風はメンゼン主体の本格派。攻守のバランスもとれてます。
アガリ点数低めのポンやチーの鳴きは少なめ、2翻のダブ南ポンをスルーするのもよく見られます。
これは藤崎プロが所属する団体のルールのひとつ「一発・裏なし・赤なし」の手役重視の対局を意識してのことかもしれません。
攻守のバランスがよく、攻めるのも守るのも理由と裏付けがきちんとあり、その打ち筋を参考にする人は多く勉強になります。
アガリ点数が高い手を、忍び隠れてダマテンでアガるイメージが「麻雀忍者」と呼ばれる由来となってます。
何もなさそうな静かなところから、不意にバッサリと討ち取られるので相手は気が抜けません。
藤崎プロの守備力はリーグ戦など、対局数に合わせて成績をまとめるゲームメイクの巧さによくあわられます。
大崩れすることが少なく、長期のリーグ戦やMリーグでもその守備力と安定感はいかんなく発揮されてます。
また2着以上勝ち抜けの条件戦などでも状況クリアに合わた試合運びも絶品です。
対局中はやや前傾姿勢で、椅子に深く腰かける様子は親しみを感じます。
その見た目と切れ味鋭い麻雀とのギャップがすごいです。
魅力
藤崎プロの魅力は麻雀の強さはもちろん、その強さと控えめなところとのギャップが魅力。
実力、実績に比べると控めなコメントが多く、大勢の中に混ざると目立たないこともあります。
優勝しました。
これからも一生懸命闘っていきます。
ありがとうございました。
手前に座り、鳳凰位のトロフィーを持つ藤崎プロ。
誰もが欲しい鳳凰位獲得のコメントも控えめです。
しかし麻雀の実力はトップクラスにして、攻守のバランスがとれた王道のメンゼン派。
派手なプレーが飛び出すことは少なくても、質実剛健な麻雀で終わってみれば勝利してることがよくあります。
真似をするのは難しくても、攻守のバランスがとれた雀風は学ぶところが多いです。
守備も固くて大崩れすることが少なく、抜群の安定感が感じられます。
ときに裏目がでたり読みが外れたりしても「それが麻雀」と達観しているような印象。
それが藤崎プロの麻雀の安定感につながっているのかもしません。
藤崎プロの対局は見ていて安心、安定した強さが大きな魅力です。
ちなみに佐々木寿人プロとは出身校(高校)の先輩後輩の仲。
ふたりで気さくに軽口をたたき合う間柄で、佐々木プロは藤崎プロのことを「おっさん」と呼びます。
そのやりとりを聞いているだけで面白く、また藤崎プロのふところの深さも伺えます。
解説者
藤崎プロは解説者としても周囲への気づかいが満載の解説。
日本プロ麻雀連盟のリーグ戦解説では所属する団体でもあり、ざっくばらんな語り口の解説が多め。
お茶の間の雑談のような解説が楽しめます。
瀬戸熊直樹プロとコンビの解説は相性バツグン。
麻雀の解説から雑談まで楽しい話が聞けてあっという間に時間がすぎます。
もちろん、きちんとした解説もお手のもの。
MリーグやRTDの解説者のときは模範的な解説です。
状況分析や対局者の打牌の思考など、ソツのない解説で印象がガラリと変わります。
ざっくばらんな解説も、ソツのない解説も、どちらも雀力向上に役立ちます。
ぜひ一度、藤崎プロの解説を聞いてみてはいかがでしょうか。
藤崎智プロの実績は
獲得タイトル
- 第30・36期鳳凰位
- 第16・33・34期十段位
- 第3・5・6期期日本オープン
- 他
数年間に渡って勝ち続けて、リーグ戦昇級を重ねて初めて挑戦できるタイトル「鳳凰位」。
藤崎プロはその鳳凰位を2020年2月に2回目の獲得、現在の充実ぶりを示しています。
その他にもビックタイトルの十段位や日本オープンをともに3回獲得。
1回獲るだけでも大変なタイトルを重ねて獲得の実績は実力の証です。
忍者として忍び、目立たなくとも、実績がまぶしすぎて目立ってしまいます。
Mリーグ
藤崎プロはコナミ麻雀格闘倶楽部から2019年にドラフト指名を受けて、Mリーガーとして活躍中。
2018年のドラフト指名でも有力候補のひとりでした。しかし当時、病気療養中で入院してたため指名は見送られました。
コナミ麻雀格闘倶楽部のチームメイトである佐々木寿人プロ、高宮まりプロ、前原雄大プロとは同じ所属団体の仲間でありライバルでもあり、チームワークは抜群です。
2019年シーズン序盤は3着続きの苦しい展開が続きながらも4着を避ける粘り強さをみせました。
そしてシーズン開幕から約2か月、ついに初トップを獲得。しかも1日に2連続トップ獲得。
そのときのツイッターがこちら。
今日はありがとうございました。
凄くホッとして、凄く嬉しいです。
次の試合も頑張ります。
またまた応援よろしくお願いします。
ありがとうございました。
初トップから2連続トップ獲得のときも控えめながら心あたたまるコメントです。
攻め麻雀のプレイヤーが3人のコナミ麻雀格闘倶楽部にバランス型の藤崎プロの加入は大きな戦力アップ。
Mリーガーとしての藤崎プロの活躍に期待がかかります。
シーズン | 所属チーム | チーム成績 | 個人成績 |
2018 | - | - | - |
2019 | コナミ麻雀格闘倶楽部 | - | - |
RTDトーナメント
藤崎プロはRTD2018までは不参加。RTDトーナメントで招待選手に選出されて初出場となりました。
予選グループCに出場し、成績をうまくまとめることに成功して2位で勝ち抜け。
次のクォーターセミファイナルは2回戦で3位以上勝ち抜けの珍しい条件戦。
この条件戦も初戦をうまくまとめ、2戦目は優位をいかして逃げ切り2位で勝ち抜けました。
セミファイナルでは勝負所でアガリをきめて2位で勝ち抜け、進出をはたしてます。
ここまでの勝利コメントでは「勝負所で手が入ってツイていた」と控えめなコメント。
しかし勝ち上がるという仕事をしっかりとこなしています。
最後のファイナルでは中盤から抜け出した佐々木寿人プロが優勝。
藤崎プロは中盤まで苦しい展開だったものの、最終的には成績をまとめて準優勝をはたしてます。
またファイナルの5戦目に親の国士無双をアガる見せ場も作りました。
結果を振り返ると、予選からファイナルまですべて2位という珍記録を残してます。
さいごに
安定した強さ。タイトル多数獲得。麻雀ニンジャはしっかり結果を残す。そして穏やかで優しそう。
見た目の控えめさと圧倒的な実力とのギャップが大きな魅力です。
若手の活躍が目立つ中、安定して成績を残してベテランの健在ぶりを見せてくれる麻雀プロのひとりです。
Mリーグでもその個性と実力をいかんなく発揮してファンを魅了してます。
麻雀のことをさらに知っていただくことができれば幸いです。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。