目標を達成したり、成功したいと考えたことはありますか。
自己効力感という言葉があります。
自己効力感とは、自分が「必要な行動をうまくできる」と可能性を認知していることです。
自己効力感が高いと、自分自身に肯定感をもって行動することができて、物事を達成しやすくなります。
陸上競技の100m走でタイムが10秒を切る選手がひとり現れると、その後100m走のタイムが10秒を切る選手が続出するということも自己効力感の影響の例のひとつです。
自己効力感の理解を深めることで、物事を達成できる可能性が上がる方法を知ることができます。
自己効力感とは
自己効力感(またはセルフエフィカシー)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること。
Wikipediaより
カナダ人心理学者のアルバート・バンデューラ氏が提唱した概念です。
自己効力感が高いか低いかは自分自身の行動に影響を及ぼします。
自己効力感が高いと、自分に肯定感をもって物事を行うことができるため、達成できる可能性が高まります。
一方で自己効力感が低いと、どうせ自分にはできないのではないかと否定的に考え、達成できる可能性が低くなります。
自己効力感を高めるメリット
自己効力感を高めるメリットは自分自身が物事を達成できる可能性が高まることです。
その理由は以下の3つです。
チャレンジしやすくなる
自己効力感が高いと自分自身に肯定感をもって行動することができ、物事に対してポジティブに捉えることができます。
その結果、物事にチャレンジしやすくなり、目標達成や成功をする可能性が上がります。
モチベーションがあがる
物事に対してポジティブに捉えることができるので、モチベーションがあがります。
モチベーションがあがることで、物事に積極的に取り組むことができ、目標達成や成功をする可能性が上がります。
逆境を乗り越えやすくなる
逆境に遭遇しても、達成できることを信じて行動することができます。そのため対応策を積極的に考えることができ、目標達成や成功をする可能性が上がります。
自己効力感を高める方法
自己効力感に影響を及ぼす要因は5つあります。
これらを理解することで自己効力感を高めることにつながります。
達成経験
自分が何かを達成したり、成功したりした経験です。
自己効力感に影響を及ぼす要因の中で最も重要な要因と言われています。
自分自身の経験なので、その達成や成功について理解が深く、強い影響を及ぼします。
大きな成功をするためには、まず小さな成功を積み重ねることが効果的です。
代理経験
自分以外の他人が何かを達成したことや成功したことを見たり聞いたりすることです。
他の人ができているのであれば自分自身もできると考えることによって影響を及ぼします。
そのため自分自身とはかけ離れた人よりも、身近な人の話のほうが効果が強いです。
冒頭の陸上競技の100m走はこれにあたり、運動の他にも多くの状況で見られます。
言語的説得
自分に能力があることを説明されたり、認められたりすることです。
他人から承認されたり、褒められたりすると自分自身がそのことができると信じやすくなります。
人から認められたこと、褒められたことを思い出してみると効果があります。
生理的情緒的高揚
身体的、精神的な状態が自己効力感に影響を与えます。
体調が良かったり、精神的に満足や落ち着きがあると、自己効力感に良い影響を及ぼします。
一方で体調が悪かったり、精神的に不安や落ち込みがあると、自己効力感に悪い影響を及ぼします。
普段からの体調や気持ちの管理が大切です。
想像的体験
自分の成功を想像してイメージすることが自己効力感に影響を与えます。
自分自身に対する肯定的な宣言をする「アファメーション」もこれにあたります。
ポジティブな口ぐせを習慣化することも効果があります。
まとめ
さいごにポイントのまとめです。
自己効力感の意味は「自分がある状況において必要な行動をうまく遂行できると、自分の可能性を認知していること」。
自己効力感を高めるメリットは3つ。
①「チャレンジしやすくなる」②「モチベーションがあがる」③「逆境を乗り越えやすくなる」。
自己効力感を高める方法は5つ。
①自分自身の「達成経験」
②他人の成功を見聞きする「代理経験」
③他人から認められたり褒められたりする「言語的説得」
④自分自身の身体的、精神的な状態を良くする「生理的情緒的高揚」
⑤成功をイメージする「想像的体験」
自己効力感を高めることで、自分自身に肯定感をもって行動することができ、物事を達成しやすくなります。
物事を達成して普段の生活をより良くする参考になれば幸いです。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。