Mリーグ2020レギュラーシーズンは87日目。
今年も8チームが優勝を目指して、心・技・体を競います。
前回はカドカワサクラナイツが勝利。
内川幸太郎選手が東場ではコツコツと、南場では大きくアガってトップを獲得しました。
それでは、今回の結果です。
Mリーグ結果 87日目(3月8日)
Mリーグ2020レギュラーシーズン、今回の対戦は次の4チームです。
チーム名 | チームpt | 順位 |
---|---|---|
カドカワサクラナイツ | +387.7 | 2位 |
コナミ麻雀格闘倶楽部 | ▲115.0 | 5位 |
ユーネクストパイレーツ | ▲224.0 | 7位 |
チーム雷電 | ▲263.1 | 8位 |
そして実況・解説はこちらのおふたりです。
実況 : 小林未沙
解説 : 土田浩翔
(青字は”カドカワサクラナイツ推し”の私の感想です)
第1試合 東場
東場は、軽いアガリで進む中、チーム雷電の瀬戸熊直樹選手が親の満貫でリードする。
そこに内川選手が跳満のアガリで取り返して、トップ最逆転して南場にむかいます。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | パイレ | 麻雀格 | サクラ | 雷電 |
- | 選手名 | 瑞原 明奈 | 藤崎 智 | 内川 幸太郎 | 瀬戸熊 直樹 |
- | 持ち点 | 25000 | 25000 | 25000 | 25000 |
東1 | ツモ 供託 リーチ | ▲1300 ▲1000 | ▲700 | 2700 2000 ▲1000 | ▲700 |
東2 | ロン | 1000 | ▲1000 | ||
東3 | ロン 供託 リーチ | ▲1000 | 2000 1000 | ▲2000 | |
東3-1 | ロン 本場 | ▲2900 ▲300 | 2900 300 | ||
東3-2 | ロン 本場 供託 リーチ | 2900 600 2000 ▲1000 | ▲2900 ▲600 ▲1000 | ||
東3-3 | ツモ 本場 供託 リーチ | ▲1000 ▲300 | ▲1000 ▲300 | ▲2000 ▲300 | 4000 900 1000 ▲1000 |
東4 | 流局 リーチ | 1500 | ▲1500 | ▲1500 | 1500 ▲1000 |
東4-1 | ロン 本場 供託 リーチ | ▲12000 ▲300 ▲1000 | 12000 300 2000 ▲1000 | ||
東4-2 | ロン 本場 供託 リーチ | 12000 600 1000 ▲1000 | ▲12000 ▲600 | ||
南入 | 持ち点 | 22900 | 17300 | 34900 | 24900 |
- | 選手名 | 瑞原 明奈 | 藤崎 智 | 内川 幸太郎 | 瀬戸熊 直樹 |
【東1局】
カドカワサクラナイツの内川幸太郎選手が5巡目に先制リーチを打つ。
そこに6巡目、ユーネクストパイレーツの瑞原明奈選手が追っかけリーチにいく。
このめくり合いは内川選手に軍配、700・1300のアガリで親リーチをかわす。
(内川選手、ピンフ手で先手から順調にツモアガリ。親リーチに勝って好感触か)
【東2局】
瑞原選手が終盤にピンフのみのテンパイ、ダマテンで様子をみる。
すぐにコナミ麻雀格闘倶楽部の藤崎智選手が放銃。
瑞原選手が1000のアガリでサラッと局を進めていく。
(瑞原選手、冷静にかまえて冷静にアガった)
【東3局】
親の内川選手が終盤に3つ鳴いてテンパイ。そこに瑞原選手がリーチを打つ。
結果はチーム雷電の瀬戸熊直樹選手がリーチの現物で放銃。
内川選手が2000のアガリでリーチをかわして親の連荘。
(内川選手、3つ鳴いて手牌が短いところで、リーチをかわす嬉しいアガリ)
【東3局1本場】
瀬戸熊選手が中盤に役なしのテンパイ、ダマテンで変化をみる。
そこに内川選手がふたつ鳴いてテンパイ。
この手に藤崎選手が放銃、内川選手が2900のアガリで連荘を重ねる。
(内川選手、ほしいところがいいタイミングで鳴けて、アガリにつながるいい展開)
【東3局2本場】
親の内川選手が4巡目に早い先制リーチを打つ。そこに中盤、瀬戸熊選手が追っかけリーチ。
このめくり合いは瀬戸熊選手が放銃、内川選手が2900のアガリでさらに連荘。
(内川選手、3面まちの追っかけリーチを受けるも、自分のアガリ牌が先にいた)
【東3局3本場】
瀬戸熊選手が3巡目に早いリーチで先手をとる。
中盤に瀬戸熊選手がツモアガリ、1000・2000のアガリで親番をむかえる。
(瀬戸熊選手、リーチのみに裏ドラ1枚の打点アップが嬉しいアガリ)
【東4局】
親の瀬戸熊選手が中盤に跳満からのチャンス手でリーチを打つ。
そこに内川選手がふたつ鳴いてテンパイ追いつく。さらに瑞原選手がチーしてテンパイ。
結果はアガリが出ず流局、内川選手がオリてふたりテンパイで親の連荘。
(瀬戸熊選手、ツモれば親倍のチートイツも王牌にアガリ牌2枚は厳しい)
【東4局1本場】
内川選手が2巡目に早いテンパイ、一手がわりで4翻アップの変化をみてダマテン。
中盤に内川選手が打点アップをみてリーチを打つ。さら親の瀬戸熊選手が追っかけリーチ。
この勝負は内川選手が放銃、瀬戸熊選手が満貫のアガリでトップにたつ。
(内川選手、良い手順も瀬戸熊選手の追っかけリーチに軍配。裏ドラ1枚が大きい)
【東4局2本場】
内川選手が6巡目に先手をとってリーチを打つ。
結果は押した瀬戸熊選手が放銃、内川選手が跳満のアガリで12000点が行って来いの展開に。
(内川選手と瀬戸熊選手が12000点の応酬。2局ですぐに「行って来い」は珍しい)
第1試合 南場
南場は、流局2連続のスタートで、静かに進行する展開に。
終盤戦では藤崎選手が倍満を決めて、トップ争いが一気に混戦模様になります。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | パイレ | 麻雀格 | サクラ | 雷電 |
- | 選手名 | 瑞原 明奈 | 藤崎 智 | 内川 幸太郎 | 瀬戸熊 直樹 |
- | 持ち点 | 22900 | 17300 | 34900 | 24900 |
南1 | 流局 | ▲1500 | ▲1500 | 1500 | 1500 |
南2-1 | 流局 リーチ | 1500 ▲1000 | 1500 ▲1000 | ▲1500 | ▲1500 |
南2-2 | ロン 本場 供託 | ▲5200 ▲600 | 5200 600 2000 | ||
南3 | ロン 供託 リーチ | 16000 1000 ▲1000 | ▲16000 | ||
南4 | ツモ | ▲3000 | ▲3000 | 12000 1000 | ▲6000 ▲1000 |
終了 | 持ち点 | 13100 | 29300 | 39700 | 17900 |
- | 選手名 | 瑞原 明奈 | 藤崎 智 | 内川 幸太郎 | 瀬戸熊 直樹 |
【南1局】
瀬戸熊選手がふたつ鳴いて5巡目にホンイツのテンパイ。
そこに終盤、内川選手がチーしてかわし手のテンパイ。
そのままアガリが出ず流局、ふたりテンパイで親流れ。
(親の瑞原選手、相手のホンイツしかけに、ドラの中で縛られてノーテンの難しい展開)
【南2局1本場】
瑞原選手が5巡目に先手とってリーチを打つ。そこに中盤、親の藤崎選手が追っかけリーチにいく。
この勝負は決着がつかず流局、ふたりテンパイで親の連荘。
(藤崎選手、まち牌の選択次第ではアガリ目もあった、難しい展開だった)
【南2局2本場】
瑞原選手がふたつ鳴いて中盤に跳満のテンパイ。そこに内川選手がテンパイ、ダマテンで狙う。
結果は瑞原選手が放銃、内川選手が5200のアガリで2着とのリードを広げる。
(内川選手、ドラ切りで勝負できる有利なチーム状況が、アガリを呼び込んだ)
【南3局】
藤崎選手が中盤に跳満の先制リーチを打つ。
この手に手詰まった内川選手が一発で放銃、藤崎選手が倍満のアガリでトップ逆転してオーラスへ。
(藤崎選手、一向聴からの連続のドラ引きが大きかった。何があるかわからないから麻雀はこわい)
【南4局】
2着目の内川選手がふたつ鳴いて条件つき逆転のテンパイ。そこに加槓からドラが乗って条件クリア。
そして終盤に親の瀬戸熊選手がリーチを打つ。
この勝負は内川選手に軍配、3000・6000のツモアガリがトップ再逆転に成功。
内川選手が自らのアガリで逆転のトップ獲得をきめる。
(内川選手、高打点の放銃をしてすぐに取り返す展開が2回もあった。とてもいい状態にみえる)
第1試合 結果
第1試合は、高打点の放銃2回も、アガリ7回で圧倒した内川選手がトップを獲得。
終盤戦で倍満をきめた藤崎選手が2着にはいっています。
着順 | チーム名 | 選手名 | 獲得pt | チームpt |
---|---|---|---|---|
1着 | カドカワ サクラナイツ | 内川幸太郎 | +59.7 | +447.4 |
2着 | コナミ 麻雀格闘倶楽部 | 藤崎智 | +9.3 | ▲105.7 |
3着 | チーム雷電 | 瀬戸熊直樹 | ▲22.1 | ▲285.2 |
4着 | ユーネクスト パイレーツ | 瑞原明奈 | ▲46.9 | ▲270.9 |
第2試合 東場
東場は、軽い打点のアガリでテンポよく局が進んでいく。
そこにユーネクストパイレーツの小林剛選手が跳満ツモでトップに躍り出ます。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | サクラ | パイレ | 雷電 | 麻雀格 |
- | 選手名 | 堀 慎吾 | 小林 剛 | 黒沢 咲 | 藤崎 智 |
- | 持ち点 | 25000 | 25000 | 25000 | 25000 |
東1 | ロン 供託 リーチ | 3200 1000 ▲1000 | ▲3200 | ||
東2 | ロン | 2600 | ▲2600 | ||
東3 | ロン | 2000 | ▲2000 | ||
東4 | ツモ 供託 リーチ | ▲3000 | 12000 1000 ▲1000 | ▲3000 | ▲6000 |
南入 | 持ち点 | 26600 | 37000 | 23200 | 13200 |
- | 選手名 | 堀 慎吾 | 小林 剛 | 黒沢 咲 | 藤崎 智 |
【東1局】
チーム雷電の黒沢咲選手が7巡目にチートイツの先制リーチ。
このリーチにまっすぐ押した、コナミ麻雀格闘倶楽部の藤崎智選手が放銃。
黒沢選手が3200のアガリでまずは先取点。
(藤崎選手、タンピン系で赤2枚持ちでは放銃やむなし)
【東2局】
藤崎選手がふたつ白中をポンして小三元のテンパイ。
そこにカドカワサクラナイツの堀慎吾選手がテンパイ、ダマテンで様子をうかがう。
結果は藤崎選手が放銃、堀選手が2600のアガリで相手のチャンス手をかわす。
(堀選手、テンパイからの独特のまち選択が功を奏してすぐにアガリに)
【東3局】
堀選手がひとつポンして中盤にテンパイ。
すぐに黒沢選手が放銃、堀選手が2000のアガリで局を進めていく。
(堀選手、打点を見切って先手をとるのを重視。しっかりアガリきった)
【東4局】
ユーネクストパイレーツの小林剛選手が中盤に先手をとってリーチ。
そこに終盤、堀選手がテンパイ、役なしをダマテンで様子をみる。
結果は小林選手がツモアガリ、裏1枚の3000・6000でトップにたって南場へ。
(小林選手、チーム状況をみて、ペンチャンまちをトップ狙いのリーチにいったか)
第2試合 南場
南場は、終盤戦で黒沢選手が親の満貫をきめてトップにたつ。
さいごはチームでトップがほしい黒沢選手、小林選手と堀選手が激しく争います。
局-本場 | 備考 | 東家 | 南家 | 西家 | 北家 |
---|---|---|---|---|---|
- | チーム | サクラ | パイレ | 雷電 | 麻雀格 |
- | 選手名 | 堀 慎吾 | 小林 剛 | 黒沢 咲 | 藤崎 智 |
- | 持ち点 | 26600 | 37000 | 23200 | 13200 |
南1 | ロン | 1300 | ▲1300 | ||
南2 | 流局 リーチ | 3000 ▲1000 | ▲1000 | ▲1000 | ▲1000 |
南3-1 | ロン 本場 供託 リーチ | ▲3900 ▲300 | 3900 ▲300 1000 ▲1000 | ||
南3-2 | ロン 本場 供託 リーチ | 12000 600 1000 ▲1000 | ▲12000 ▲600 | ||
南3-3 | ツモ 本場 | 4000 900 | ▲1000 ▲300 | ▲2000 ▲300 | ▲1000 ▲300 |
南4 | ツモ 供託 リーチ | ▲2000 ▲1000 | ▲2000 | ▲2000 ▲1000 | 6000 2000 |
南4-1 | ロン 本場 | 6400 300 | ▲6400 ▲300 | ||
終了 | 持ち点 | 30500 | 29800 | 40100 | ▲400 |
- | 選手名 | 堀 慎吾 | 小林 剛 | 黒沢 咲 | 藤崎 智 |
【南1局】
小林選手が終盤に先制のテンパイ、ダマテンで様子をみる。
すぐに黒沢選手が放銃、小林選手が1300のアガリで局を消化して親番をむかえる。
(小林選手、スローな展開の中で先手をとって、静かにアガリをとる)
【南2局】
堀選手が終盤に先制のリーチを打つ。そこに親の小林選手がテンパイ、トップ目ゆえダマテンに。
結果はアガリが出ず流局、小林選手がオリて、ひとりテンパイで親流れ。
(小林選手らしい、親番にこだわらない守備固めからの親流れ)
【南3局】
トップ目の小林選手がふたつ鳴いて中盤にテンパイ。そこに親の黒沢選手がリーチを打つ。
この勝負は小林選手が放銃、黒沢選手が3900のアガリで親の連荘にのぞみをつなぐ。
(黒沢選手、苦しい形からリーチにいってアガリきった、次のチャンスをまつ)
【南3局1本場】
親の連荘の黒沢選手がピンフのダブルリーチを打つ。
中盤にきて手詰まった藤崎選手が放銃、黒沢選手が満貫アガリでトップにたつ。
(黒沢選手、ピンフ形のダブルリーチで高打点のアガリは嬉しい展開)
【南3局2本場】
堀選手がひとつ鳴いて中盤にテンパイ。
ほどなく静かにツモアガリ、堀選手が1000・2000で2着浮上、トップにせまってオーラスへ。
(堀選手、鳴きしかけでまずは2着浮上して、さらにトップを狙いにいく)
【南4局】
2着目の堀選手が6巡目に条件付きのトップ逆転のリーチを打つ。
そこに中盤、ラス目で親の藤崎選手がポンしてテンパイ追いつく。
さらのトップ目の黒沢選手が役なしドラ3のリーチを打つ。
この勝負は藤崎選手に軍配、2000オールでまだまだ熱い試合を終わらせない。
(3選手がトップを狙う中、藤崎選手が渾身のアガリで試合が続く限り可能性を残す)
【南4局1本場】
トップ目の黒沢選手が終盤にメンホンテンパイ、トップ目はもちろんダマテン。
そこにドラポンした親の藤崎選手がテンパイ追いつく。
この勝負は藤崎選手が放銃、黒沢選手が6400のアガリで熱闘に決着。
黒沢選手が自らのアガリでセミファイナルにのぞみをつなぐトップ獲得をきめる。
(黒沢選手、終盤戦ではいつも以上に攻めの姿勢が目立った。最終日も出場に期待)
第2試合 結果
第2試合は、終盤戦で攻めの姿勢を貫いた黒沢選手がトップを獲得。
オーラス前に加点した堀選手が2着にはいっています。
着順 | チーム名 | 選手名 | 獲得pt | チームpt |
---|---|---|---|---|
1着 | チーム雷電 | 黒沢咲 | +60.1 | ▲225.1 |
2着 | カドカワ サクラナイツ | 堀慎吾 | +10.5 | +457.9 |
3着 | ユーネクスト パイレーツ | 小林剛 | ▲10.2 | ▲281.1 |
4着 | コナミ 麻雀格闘倶楽部 | 藤崎智 | ▲60.4 | ▲166.1 |
Mリーグ成績 87日目(3月8日)
今回の試合後のチーム成績です。
順位 | チーム名 | チームpt | 前回比 | 試合数 |
---|---|---|---|---|
1位 | 渋谷アベマズ | +548.4 | - | 86 |
2位 | カドカワ サクラナイツ | +457.9 | +70.2 | 88 |
3位 | EX風林火山 | ▲41.3 | - | 86 |
4位 | 赤坂ドリブンズ | ▲87.7 | - | 86 |
5位 | コナミ 麻雀格闘倶楽部 | ▲166.1 | ▲51.1 | 88 |
6位 | セガサミー フェニックス | ▲205.0 | - | 86 |
7位 | チーム雷電 | ▲225.1 | +38.0 | 88 |
8位 | ユーネクスト パイレーツ | ▲281.1 | ▲57.1 | 88 |
本日はカドカワサクラナイツが勝利。
内川幸太郎選手が満貫と倍満の放銃を帳消しにする、7回のアガリをきめてトップを獲得しました。
次回も熱戦が期待されます。楽しみですね。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。