日々、ニュースで報道される個人情報の漏えい。
「情報漏えい」と聞くと怖い印象を持つ人もいるかもしれません。
しかしセキュリティ対策をしっかりすることで多くの情報漏えいを防ぐこともできます。
そこでパソコンやインターネットに不慣れな人や詳しくない人にセキュリティ対策の理解を深める方法を紹介します。
情報漏えいの件数・原因
2019年6月に特定非営利活動法人日本ネットワークセキュリティ協会が2018年の情報漏えい件数の調査報告書を公開しています。
調査報告書によると2018年の情報漏えいの概要は以下のとおりです。
2018年の情報漏えいの概要
- 漏えい人数 : 5,613,797人
- 漏えい件数 : 443件
- 1件あたりの漏えい人数 : 13,334人
【参考】2018年情報セキュリティインシデントに関する調査報告書(速報版) (日本ネットワークセキュリティ協会)
そして2018年の情報漏えいの大きな原因は以下の3つです。
この3つの原因で全体の約70%になります。
2018年の情報漏えいの3大原因
- 紛失・置忘れ
- 誤操作
- 不正アクセス
「紛失・置忘れ」は個人情報の書類や電子媒体(パソコン、USBなど)の紛失や置忘れ。
「誤操作」は主にメールの誤操作。メール送信時にBCCで送信するところをTOやCCで送信して、メールアドレスや名前などが漏えいするケースが多いです。
「不正アクセス」は悪意ある攻撃者からサイバー攻撃などを受けることで情報漏えいが発生するもの。
「紛失・置忘れ」と「誤操作」は人が起こすミスです。
そのためミスを注意することで防げるケースが多くあります。
「不正アクセス」は悪意ある攻撃者による犯罪です。
そのためセキュリティ対策などによって、自分で防ぐ必要があります。
しかしパソコンやインターネットに不慣れな人や詳しくない人には難しく感じるかもしれません。
そこでセキュリティ対策について、わかりやすく説明されているハンドブックを紹介します。
個人と企業のセキュリティ対策、無料で理解を深める方法
国家機関のひとつである内閣官房に「内閣サイバーセキュリティセンター」が設置されてます。
【参考】内閣サイバーセキュリティセンター
この内閣サイバーセキュリティセンターが行っている、サイバーセキュリティに関する普及啓発活動の一環で作成しているハンドブックがあります。
個人向けと小さな中小企業向けの2種類があり、無料で公開されてます。
読むことで家庭と職場のセキュリティ対策について理解を深めることができます。
家庭でのセキュリティ対策など個人向けはこちら。
【参考】インターネットの安全・安心ハンドブック (内閣サイバーセキュリティセンター)
職場でのセキュリティ対策など企業向けはこちら。
【参考】小さな中小企業とNPO向け情報セキュリティハンドブック (内閣サイバーセキュリティセンター)
それぞれページ数が160ページほどありますが、比較的に読みやすい見出しとイラスト部分(画像の赤囲み)を読むだけでも、セキュリティ対策の理解が増します。
そして全てきちんと熟読すれば、セキュリティ対策の理解が深まります。
また「インターネットの安全・安心ハンドブック」「小さな中小企業とNPO向け情報セキュリティハンドブック」の両方を読むと、セキュリティ対策の理解がさらに深まります。
ふたつのハンドブックで重複する内容もあるので、もう片方を読むときにはより短い時間で読めます。
興味があるところから読むのも、読み方のひとつです。
丁寧なつくりでわかりやすいので、このハンドブックでセキュリティ対策の理解を深めることはおすすめです。
普及啓発が目的なので無料です。
さらに個人や企業が使用・配布できるよう「内容に改変を加えないことを条件に」配布やコピーなどが許されてます。
配布やコピーなど活用の際にはハンドブックの説明を参照してください。
さいごに
個人と企業のセキュリティ対策について、理解を深めるためのハンドブックの紹介でした。
ふたつのハンドブックは国家機関内に設置されている内閣サイバーセキュリティセンターが作成してます。
丁寧なつくりでわかりやすい内容です。
セキュリティ対策の理解を深めたい、パソコンやインターネットに不慣れな人におすすめできます。
セキュリティ対策の理解を深めたい人はぜひ読んでみてください。
参考になれば幸いです。
ここまで見ていただき、ありがとうございました。