麻雀プロとはどんな人か知っていますか。
麻雀プロになる条件は?仕事の内容は?収入は?
麻雀プロは麻雀の競技団体のプロ試験に合格した人で、約2000人いると言われています。
そしていま麻雀プロにはプロリーグの選手もいます。
以前と比べて麻雀プロを取り囲む環境も少しずつ、しかし大きく変わってきています。
そのような、麻雀プロとはどんな人か?を説明します。
麻雀プロとは
麻雀プロ(=麻雀のプロのプレイヤー)とは競技麻雀の団体に所属している人のことを言います。
競技麻雀の団体に所属するには団体から所属を認められる必要があります。
認められる方法はそれぞれの競技麻雀団体が実施するプロ試験や規定基準に合格することです。
試験の内容は競技麻雀団体により異なります。
多くの競技麻雀団体で「書類審査」「筆記試験」「実技試験」「面接」の4つが取り入れられています。
また長期間に渡り実技やマナーなどを総合的に見て判断をする競技麻雀団体もあります。
共通していることは麻雀の強さだけで合格を判定せず、人柄やマナーなど総合的に判断するということです。
人前に出て競技するにあたり、それにふさわしい人物であることが求められます。
次に競技麻雀団体の種類についてみていきます。
競技麻雀の団体とは
競技麻雀の団体は複数あります。
その中でメディアで多く取り上げられているのが次の5つの競技麻雀団体です。
日本プロ麻雀連盟
1981年設立。現在、一番大きな競技麻雀団体です。
ミスター麻雀と呼ばれていた小島武夫プロが所属していたことをはじめ、映像出演が多い人気麻雀プロの滝沢和典プロや二階堂亜樹プロなど多くの人気プロが所属しています。
企業との提携もあり、コナミなどゲームメーカーとも提携をしています。
公式ルールでは一発・裏ドラの無いルールを採用して、運に関わることを極力減らし、麻雀を競技として追求していることが特徴のひとつです。
最高位戦日本プロ麻雀協会
1985年設立。日本プロ麻雀連盟に次いで大きな競技麻雀団体です。
麻雀界に一時代を築き、現在のタイトル戦にも名前を冠されている飯田正人プロが所属していた団体です。
麻雀に対して強い愛情を持つ麻雀プロが多いことが団体のひとつのカラーです。
アマチュアで一般的に広く採用されている一発、裏ドラ、ノーテン罰符ありのルールを採用しています。
「広く採用されているルール=面白いと思われてるルール」という考え方に基づいています。
日本プロ麻雀協会
2001年設立。先述の最高位戦日本プロ麻雀協会とは別団体です。
雀王、最強位などタイトル獲得多数の鈴木たろうプロや初代最年少Mリーガーの松本吉弘プロが所属しています。
自由闊達は雰囲気で、そのとき所属している麻雀プロの活動により周囲がそのカラーを決める、というスタンスの団体です。
ルールは一発、裏ドラ、ノーテン罰符ありのルールを採用していて、広く採用されているルールを自然に採用して今に至っています。
麻将連合
1997年設立。元祖高学歴麻雀プロである東大卒の井出洋介プロが設立した団体です。
個性的な麻雀で有名な小林剛プロが所属しています。
「麻雀はとても優れた頭脳スポーツ」であることを掲げて活動しています。
麻雀プロとして認められるまでに数年単位での活動実績が評価の対象となり、麻雀プロとして認められるハードルがとても高いです。
競技麻雀において偶発性を無くしたいという考えから、ルールは一発・裏ドラ・カンドラが無いルールを採用しています。
RMU
2007年設立。「RMU」は「リアル・マージャン・ユニット」の略。
タイトル獲得多数「最速最強」の多井隆晴プロが代表の団体です。
ファンが喜ぶ活動をしていくことが団体の活動方針としています。
後発の団体ですがその分柔軟性に富み、今年の令和改元に合わせてタイトル戦の名前を「RMUリーグ」から「令昭位戦」(令和・昭和の元号から命名)に変更しています。
ルールは上記のそれぞれの麻雀競技団体の中間をとっていることが特徴で、将来ルールが統一された時にそのルールからかけ離れたものでないように、という考えがあります。
麻雀プロの収入は
麻雀プロの収入は主に以下の活動によって得られます。
人気の麻雀プロになると麻雀の収入だけで生活していけますが、いまはまだほんの一部に限られています。
多くの麻雀プロは会社員や雀荘での勤務など、麻雀プロ以外の活動で収入を得て生活をしています。
麻雀プロリーグのMリーグの選手になるとチームと契約して年俸が保証されるため、とても注目を集めています。
まとめ
さいごにポイントをまとめます。麻雀プロとはどんな人か、説明をしました。
麻雀の競技団体は複数あり、それぞれに個性・特色があります。
それはそれぞれの団体の公式ルールの違いにもあらわれています。
2018年から発足した麻雀プロリーグのMリーグは経済活動として規模が大きく、選手は年俸が保証されるため、野球選手やサッカー選手のように競技に専念しやすくなります。
そのためMリーグの今後の活動はとても注目を集めています。
麻雀がより身近な娯楽となる未来が少しずつ近づいてきているのかもしれません。
麻雀の理解が深まれば幸いです。最後まで見ていただき、ありがとうございました。