今回は麻雀の初中級者の人がわりと楽に強くなるためのです。
麻雀の戦術書「知るだけで強くなる麻雀の2択」がわかりやすくサッと読むことができて、麻雀も強くなるおすすめの良書です。
よくある局面でAとBの2択のどちらを選べば良いかについて、選んだ結果の収支を示すことで勝つ確率が高い解答を解説しています。
設問と解答を覚えるだけでいまよりも麻雀が強くなることができます。
そして解答の根拠となるデータは人気の麻雀アプリ「天鳳」の4500万局にのぼる膨大なデータを用いているので根拠としては十分です。
本書を読んで、その内容を実戦で試すことで麻雀の勝率が上がったと感じています。
ぜひ本書を読んで麻雀を楽しんで頂ければと思います。
知るだけで強くなる麻雀の2択 みーにん 梶本琢程 著
本書は麻雀を打っていて迷いやすい2択の場面を扱っています。
具体的な内容の例としては以下のような局面です。
- 親で5800をテンパイ、リーチかダマか
- 親リーチが入ったときに自分もリャンメン1300でテンパイ、追っかけるかオリるか
- ベタオリしたい場面で、ワンチャンスとスジどっちでオリるか
「ション牌の字牌とワンチャンス、どちらが当たりにくいのか」「スジと1枚切れの字牌だったらどうか」 などの迷える2択を一冊にまとめて、問題形式にして覚えればいいのではないか。
本書はこのような上級者でも迷うような内容を覚えて強くなる、という思想から作られています。
それでは本書の内容を説明していきます。
本書の内容
本書の内容は以下の6章からなります。それぞれの内容について説明します。
- 導入の2択 (3問)
- 守備の2択 (10問)
- メンツ手の2択 (19問)
- チートイツの2択 (8問)
- 押し引きの2択 (18問)
- うんちくの2択 (7問)
「導入の2択」はイントロダクション的な内容です。
よくある状況、たとえば「子のピンフドラ1、リーチorダマ」というような設問で、まずは小手調べをしながら本書の2択の設問に慣れていきます。
「守備の2択」は相手のリーチを受けてより安全な牌はどちらか、という設問が多いです。
リーチに対してスジとワンチャンスのどちらが安全かの比較など、受けや守備についての設問です。
麻雀は守備だけでは勝てませんが、守備ができないければ強くなることはできないので、大切な内容です。
「メンツ手の2択」はアガリに向かっていくために効率がいい選択や、リーチの判断についての設問です。
自分がアガって得点を得るためのより確率が高い選択はどちらか、という内容が多いです。
麻雀でトップを取って勝つためには、得点を得ることが必須なので優先順位は高いです。
「チートイツの2択」は文字通り、チートイツの選択問題です。
チートイツでよく迷うことがある「何で待つか」「リーチをするかしないか」の設問になっています。
チートイツは全くでない半荘もあるので、優先順位としては少し低めになります。
「押し引きの2択」は相手のリーチを受けて勝負をして押していくか、勝ち目が薄いと見て守って引くかの選択問題が多いです。
麻雀において押し引きはが上手いか下手かは実力に直結する内容です。
そのため設問数も本書の中で最多の部類です。当然、優先順位は高いものとなります。
「うんちくの2択」はめったに遭遇しないレア状況の問題です。
知識として知っておいて満足する内容の設問がいくつかとりあげられています。
めったに遭遇しない局面なので、優先順位は低いです。
即戦力になる2択はどれか?
麻雀が強くなるために優先順位が高い順に内容を並べ替えます。
- メンツ手の2択 (19問)
- 押し引きの2択 (18問)
- 守備の2択 (10問)
- 導入の2択 (3問)
- チートイツの2択 (8問)
- うんちくの2択 (7問)
上から順番に雀力向上に役に立ちます。
特に上から3つ「メンツ手の2択」「押し引きの2択」「守備の2択」は読んで覚えることでいままでより強くなれます。
もちろんすべて読むことができればそれにこしたことはありません。
逆に面倒であれば「メンツ手の2択」「押し引きの2択」のどちらかだけでも読むことで、少しでも今より強くなれます。
上から3つ「メンツ手の2択」「押し引きの2択」「守備の2択」の内容について解説します。
メンツ手の2択
興味深かったのは「ピンフorカンチャン三色」の設問です。
解答はカンチャン三色の待ちにしたほうが収支が約1.5倍プラスという結果でした。
いままでは待ちの多さでピンフの待ちのほうが有利と思っていたのですが、本書を読んでからはカンチャン三色のほうを選択するようにしました。
これを覚えておくだけでいままでよりもちょっと強くなれるのは嬉しいです。
また「タンピンドラ2はリーチorダマ」の設問は、リーチをしたほうが若干ですが有利、という解答でした。
リーチをすれば一発やツモや裏ドラがついて跳満になる、というのが理由です。
以前は4翻ちょうどはダマでアガリやすくすることも主流の考え方でしたが、確率としてリーチをする方が収支が上回ることが多い、ということを知ることができました。
他にも多くの参考になる2択の設問があり、面白いです。
押し引きの2択
「親でドラのオタ風1打目に切るor切らない」の設問がとても参考になります。
解答は1打目でポンされる確率は3.1%で、切り得(押し得)という結果でした。
親でなく南家、西家、北家になるとポンされる確率は若干上がりますが、それでも配牌がよければどんどん切っていくのがセオリーとなりそうです。
実際に1打目にドラやダブ東を切っていくスタイルに切り替えてみたところ、かなり早いテンパイがしやすくなり、勝率が上がった実感があります。
これを知るだけで少しですが強くなれます。
「親リーチに対してドラ2カンチャン待ちは追っかけorベタオリ」の設問と解答も参考になります。
親リーチにベタオリしたくなるところですが、追っかけのほうが収支は良いという解答です。
実際は追っかけもベタオリも収支はマイナスになる状況なのですが、追っかけのほうがマイナスが少ない分、まだマシましとなります。
この設問の内容も知っておくことで素早い状況判断ができるようになります。
守備の2択
守備の2択で特に役に立ったのは「5巡目リーチに対して安全なのはスジor生牌の字牌」の設問です。
解答はスジよりも字牌のほうが大幅に安全、という結果でした。
そして内容は同じですが、15巡目まで進行してからのリーチになると、今度は生牌の字牌のほうが放銃の確率が高いという結果に変わります。
同じ手配でも巡目の経過とともに危険度が変わるという点もとても参考になります。
また別の設問「リーチに対して安全なのはワンチャンスorスジ」の解答も役に立ちます。
結果はスジの方がやや安全となっています。ワンチャンスを頼りたくなる局面もありますが、確率としてはスジを頼ったほうが最終的に勝率が上がることがわかります。
まとめ
「知るだけで強くなる麻雀の2択」は読むことでいまよりも麻雀が強くなる内容をたくさん知ることができます。
特に麻雀の初中級者の人は顕著に効果があると思います。
自分も本書を読んで麻雀のスタイルが変わり、勝率が上がったことを実感しています。
天鳳でも四段から五段、六段まで狙えそうな感触です。
本書は手っ取り早く強くなる知識を得ることができるおすすめの良書です。
上級者の人もきっと新しく知る内容があるかと思います。
なおいまならキンドルアンリミテッドの読み放題で読むことができます。
参考になれば幸いです。最後まで見て頂いてありがとうございました。