「麻雀は人生の縮図」と言う人もいます。
麻雀は他の競技には類を見ないユニークさがあります。
それが麻雀の面白さを生み出しています。
ユニークさのひとつは「全員平等に不公平が訪れる」ことがあります。
ランダムに有利や不利な状況がやってきて、人によってはそれを運ということもあります。
しかし有利や不利はみんな平等です。サイコロの目のように、回数を重ねれば確率は期待値に近づきます。
麻雀はその他にもユニークな点があります。そのユニークさを3つ説明します。
圧倒的に忍耐力を求められる
麻雀は他の競技に比べて忍耐力を求めらます。
麻雀は4人で行うので、自分以外の3人は敵方です。
対戦で勝つのは1人だけ、残りの3人は負けます。
たいていの競技は1対1や、1チーム対1チームで行うので勝つ期待値は50%です。
しかし麻雀は1対3(1対1対1対1)で行うので勝つ期待値は25%、他の競技に比べて勝つ期待値が半分です。
普通に勝負をすれば他の競技に比べて2倍負けるので、負けることへの忍耐力が圧倒的に求められます。
麻雀の解説で「麻雀は敗者が勝者をつくるゲーム」と言われることがある所以です。
全員平等に不公平が訪れる
麻雀は他の競技に比べて、プレイヤーによって開始時の配牌が人によってランダムでバラバラです。
競技を開始するとまず配牌をとりますが、最初から圧倒的に有利な手牌で始まる人もいれば、不利な手牌で始まれる人もいます。
対戦中でもトントン拍子にうまく進んでいくこともあれば、良い方を選択し続けても悪い結果になることもあります。
それらの有利不利が自分の目の前にランダムに現れて進んでいくのが麻雀です。
麻雀は誰にでも平等に、有利や不利といった不公平な状況が訪れる競技です。
麻雀の運はみんな同じか?
確率的な話をすると、自分の目の前に現れる有利や不利な状況は麻雀をする回数が増えるほど、有利や不利が現れる回数は五分五分に近づいていきます。
そのため麻雀をする回数が増えれば、よく言われる「有利不利」≒「運」の要素は誰もが等しくなっていくはずです。
麻雀をしていると「あの人はツキが太い」というような運が強い人がいる話を聞くことがあります。
短期的にみるとそのようなことがありますが、長期的には運は五分五分に近づいていきます。
このように麻雀は有利不利の状況は平等という前提のもとで実力、技量が競われてます。
その結果、勝ちを積み重ねる人は「あの人は麻雀が強い」と言われるようになります。
麻雀とは別の運が存在する
麻雀の競技としての「有利不利」≒「運」は長期的に見ることで五分五分になります。
しかしその有利不利がどのような状況で現れるか、これは運と言わざるを得ないところがあります。
開始早々に役満をアガられるという、とても不公平な状況が現れるのが練習試合で現れるか、公式戦の決勝戦で現れるか。
練習試合であればさほど気になりませんが、公式戦だとその不公平に納得がいかないかもしれません。
これも回数が増えることで五分五分になっていきます。
しかし公式戦の決勝戦という大舞台にどれだけの回数出場できるのか。
数少ないチャンスの一発勝負で理不尽な状況で負けることもあります。
ここ一番のチャンスで有利を呼び込めるか、不利を呼び込んでしまうか。
こればかりは「持っている」「持っていない」がでてしまうのかもしれません。
アガる(ゴール)まで得点がわからないことがある
他の競技にはない、麻雀のユニークなところとして、アガって(ゴールして)からその得点が何点かが決定する場合があります。
球技など、たいていの競技はゴールしたら何点になるのかは予め決まってます。
バスケットボールなら2点か3点というように、条件により点数が変わることがあります。
またラグビーやアメフトのようにゴール後に所定のプレイをきめれば追加点がある競技もあります。
しかしゴールした時点で点数は決まってます。
一方で麻雀の場合は「裏ドラ」というルールを採用していると状況が一変します。
リーチをしてアガった(ゴールした)後に裏ドラを見ることができて、裏ドラがのったらそれもアガった点数に含まれます。
「リーチのみ1300点・・・裏ドラ3枚で8000点!」と本来1300点だったものがアガった後に得点が6倍に増えるケースもあります。
バスケットボールでゴールをきめた後に「今の2点じゃなくて12点!」なんてことはありえません。
これも得点をもらう側は有利ですが、支払う側は不利になる「平等に不公平が訪れる」のひとつです。
アガって(ゴールして)みるまで点数がわからない競技、というのはなかなか類を見ないユニークなところです。
まとめ
麻雀のユニークな競技性を説明しました。
- 圧倒的に忍耐力を求められる
- 全員平等に不公平が訪れる
- アガる(ゴール)まで得点がわからないことがある
麻雀は忍耐を求められます。
また麻雀は見えない部分があるから面白くもあり、悩みもします。
それだけに勝ったときの嬉しさは格別です。
麻雀のユニークさ、面白さを少しでも感じてもらえれば嬉しいです。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。