たばこの規制、厳しすぎる？厳しすぎない？

たばこに対する規制が厳しくなることについての話です。たばこの規制についてどう感じますか？最近ますます厳しくなるたばこの規制から物事の見方について考えました。

厳しくしやすいから厳しくする、ということでは物事の本筋から離れているように感じます。たばこの規制のことをとおして物事の考え方の参考になればと思います。

たばこが吸える場所が減っていく

たばこは吸いますか？吸いませんか？私は吸いません。理由はおいしくなかったからです。試しに吸ったことがありましたが、咳き込むだけでした。自分には向いてなかったようです。でもおいしそうに吸う人もいますし、難しそうな顔をして吸う人もいます。

たばこは昭和の頃はわりといろいろな場所で吸えました。電車内の座席に吸い殻入れがある路線もありました。その分、駅のホームに吸い殻が散見されたりもしていました。しかし平成に入ってから「たばこを吸うマナー」としてだんだんと喫煙できる場所が減ってきています。

「たばこを吸うマナー」の浸透によってだいぶたばこの煙による受動喫煙や吸い殻のポイ捨てが少なくなってきたように思います。そして令和になり、さらにたばこを吸うことの締め付けが厳しくなっていきそうです。

東京都では平成30年７月４日に受動喫煙を生じさせることがないよう、受動喫煙防止対策を一層推進するため必要な事項を定めた「東京都受動喫煙防止条例」が公布されました。これにより段階的にたばこを吸うことができる場所が規制されていきます。

第一種施設、第二種施設といった区分があり、一概に言えるわけでわけではありませんが、ざっくりというと屋内での喫煙はダメ、屋外の喫煙は子供が多い場所は喫煙はダメ、子供が少ない場所は喫煙所をパーテーションなどで区切ることで喫煙可です。

第二種施設(レストランなど)は屋内は喫煙専用室のみ喫煙可、喫煙目的施設(たばこの対面販売をしているバー、スナック、たばこ販売店など)は屋内でも普通に喫煙可です。

印象としては、自宅と自家用車から外に出たら子供が少ない屋外に喫煙所がある場所と、飲食店などの喫煙専用室でしかたばこを吸えないように感じます。締め付けがけっこうガチガチに厳しいですね。

たばこが喫煙者の健康に及ぼす影響も様々なデータが示されています。たばこが体に良くないと言われるようになって30年以上たったでしょうか。

たばこを吸っても健康な人もいますし、そうでない人もいるように感じます。たばこが体に良くないというデータもありますが、たばこを吸う人にはストレスにさらされやすい人が多いようにも感じます。会社員はその典型ではないでしょうか。

ストレスも体に良くないと言われて長らく経ちますが、たばこを吸う人がどれくらいストレスにさらされているかとの相関関係はよく検証されていないように思えます。その関係性を顧みないのは、たばこがどれくらい体に良くない影響を及ぼしているのかきちんと評価できていないのではないでしょうか。

たばこだけが体に悪い影響を与えているというデータだけでなく、ストレスや他の要因もの影響まで考慮したデータがあるといいのですが、ストレスなど目に見えないものは、証明が難しいため目をそらしがちです。

たばこの影響のデータのように、目に見えやすいものだけを見て物事が進んでいくのは、多くの人に説明しやすいのが一般的です。しかし目に見えやすいものだけを見て進んでいくのは危うさもあります。

そしてたばこが体に良くない、という大義名分のもとに物事を偏った進め方をしていくのはさらに危ういかもしれません。絶対的に正しいと考えて物事を進めると後から振り返って大きく道を誤っている可能性があります。

歴史上の蛮行といわれるものは行われた当時は絶対的に正しく正義である、という考えのもとに行われた出来事が多くあります。今回はたばこの喫煙というささやかなものかもしれませんが、たばこ＝悪という考え方の偏りという点で違和感を感じます。

たばこはこの30年で値段が倍以上になってますし、喫煙できる場所もどんどん減ってワルモノにされっぷりがすごいです。そこまで悪いのかな？と疑問に感じてしまいます。

もう少しフラットに、公平な目で考えてもいいのではないでしょうか。たばこの吸う吸わないを言っているうちはいいのですが、他のことでも同じように締め付けが厳しくなったらと思うと、大丈夫なのかな？と心配になります。

たばこの規制を見ていると、何かバランスを欠いているよう印象を受けます。何も起こらなければそれに越したことないです。しかし偏った方向に進みすぎないか、注意はしておきたい出来事だと感じました。まあ自分はたばこは吸わないのですが。

参考になれば幸いです。最後まで見て頂いてありがとうございました。