今回は1,000時間の法則の話です。「1,000時間の法則」という言葉は聞いたことがありますか。物事をある程度モノにするまでには1,000時間かかる、という内容の言葉です。
1,000時間の法則の例として「第三種電気主任技術者試験」略して電験三種という国家資格の試験があります。合格すれば食いっぱぐれがない高難易度の資格です。
この試験に合格するのに必要な勉強時間が1,000時間からといわれています。またブログである程度成果をだすには1,000時間必要といわれています。
「第三種電気主任技術者試験」の内容を見ながら、1,000時間費やすならブログとどちらにするか、考えてみました。
電験三種って何?
電験三種は正式名称が「第三種電気主任技術者試験」という国家資格です。発電所や工場、ビルなどの電気設備の保守や監督を行うために必要な資格です。第三種、第二種、第一種とあり、第一種が試験の難易度が一番高いです。
しかし第三種でも相当に難易度が高く、合格率は10~15%くらいと言われています。第一種になると取得することが最難関の資格になってきます。
取得の難易度が高いこの資格の最大のメリット。それは電気設備の保守や監督は電気主任技術者しかできないと国によって定められていることです。つまり電気主任技術者の資格を持っている人しかできません。
国が定めた電気事業法によって、事業用電気工作物を設置している事業主に対し、工事や保守、監督をする電気主任技術者を選任しなければならないと決められています。
つまり一定の規模の大きさの工場やビルなどの建築物、また同様に病院や学校などの施設を所有する会社や組織には電気主任技術者の資格を持つ人がいなければならないということです。
たとえば、会社に電気主任技術者の資格を持つ社員がひとりしかおらず、その人が退職することになったら一大事です。電気主任技術者の資格を持つ人を採用することが急務となります。
このような事情から、難易度が低い「第三種電気主任技術者」でもこの資格を持つだけ引く手あまたの人材になれます。実務経験にもよりますが、採用募集で年収五百万円~一千万円近い募集が常に出ています。
電験三種はどれくらいの時間で取れるか
電験三種でも資格としては高い難易度に分類されます。合格率は10~15%くらいです。内容としては4科目からなり、理論、電力、機械、法規の4科目です。
・理論:電気理論、電子理論、電気計測及び電子計測
・電力:発電所及び変電所の設計及び運転、送電線路及び配電線路(屋内配線を含む。)の設計及び運用並びに電気材料
・機械:電気機器、パワーエレクトロニクス、電動機応用、照明、電熱、電気化学、電気加工、自動制御、メカトロニクス並びに電力システムに関する情報伝送及び処理
・法規:電気法規(保安に関するものに限る。)及び電気施設管理
・・・大学レベルの数学、物理、発電所の実務や図面、電気機器、法律と試験範囲は広範にわたります。難易度の高さ、合格率の低さの理由がよくわかります。
救いは「科目別合格制度」があることで、試験の合否は科目毎に決まり、一部の科目だけ合格した場合は科目合格となります。翌年度と翌々年度の試験では申請によってその科目の試験が免除されます。
合格するためにどれだけの勉強をすればいいのか。ひとつの目安をして1,000時間以上の勉強時間が必要と言われています。もちろんそれだけの時間をかければ必ず合格するというわけではありませんが、あくまで目安としていわれています。
1,000時間の法則
1,000時間の法則というものがあります。物事をある程度モノにするために費やす時間の目安として1,000時間をかけると成果が出始めるというものです。ブログでもまずは1,000時間を投入しろと言われることがよくあります。
また1,000時間からさらに極めて一流になるには10,000時間が必要で「10,000時間の法則」というものもあります。
「第三種電気主任技術者」の合格に1,000時間からの試験勉強が必要と話を聞いたときに、この1,000時間の法則とブログのことが頭に思い浮かび、どっちがいいかなと考えました。
結論としては、自分としてはブログを選びます。理由は単なる向き不向きです。ブログはパソコンでコツコツやる作業なので向き不向きがあります。「第三種電気主任技術者」はコツコツ勉強で似ているところがありますが、勉強内容に向き不向きがあるように思います。
数学、物理、回路図、法律の試験勉強となると、理系の学生には良さそうに感じました。学生のうちにとってしまえば社会に出て務めるようになると就職に強い資格です。電気はおそらく当分の間は需要が変わらない分野だと思いますのである程度、安定しそうです。
一方でブログは内容は自分で選べる点が長所です。今はコストをかけずに始めることができます。成果がだせれば作り上げたブログと経験が資産として残る点も大きなメリットです。ブログは会社勤めの必要がない分、自由度は高いですが安定度を保つには努力が必要です。
そして1,000時間かけてモノになる保証が無いところは「第三種電気主任技術者」もブログも一緒です。そして実際にモノにしている人がいるところも一緒です。自分にはブログの方が向いているな、と感じました。
まとめ
- 「第三種電気主任技術者」は就職に強い国家資格
- 「第三種電気主任技術者」は合格には1,000時間からの勉強が必要
- ブログで成果を出すには1,000時間からの作業が必要
- 物事で成果を出すには1,000時間が必要という「1,000時間の法則」がある
- 資格を目指すか、ブログを目指すかは向き不向きがある
・・・自分はブログのほうを目指します。
しかし就職に強い、というかテッパンな資格というものもあります。世の中には様々な資格があるのですね。20年前はこういうことを知ることができる機会が今よりずっと少なかったと思います。早いうちに知ることができると選択肢が増えて良いでですね。
昔、「職業選択の自由~ハハハハァーン」というCMがあったのを思い出しました。我ながら古いです。
参考になれば幸いです。最後まで見て頂いてありがとうございました。